災害史の研究は多くの人々によりすすめられています。例えば、それは歴史系の研究者であったり、理学・工学系の研究者であったり、多くの学問分野に渡っています。ただ、同じ災害史を研究しながらも、これまでは研究者が学問分野を越えた共同作業を行う機会はなかなかありませんでした。
2003年7月8日から9月21日にかけ、国立歴史民族博物館において、「ドキュメント災害史1703-2003 -地震・噴火・津波・そして復興-」が開催されました。これは、江戸時代から現代にかけて発生した様々な災害の記録「災害史」をとりあげ、歴史系研究者と理学工学系研究者が共同して展示を行いうという試みでした。
解説、展示にあたっては、地変や災害の様子を一般の人々に平易で理解しやすいものとするため、次のようなことに留意されたそうです
本コンテンツは、「ドキュメント災害史1703-2003 -地震・噴火・津波・そして復興-」において作成されました図録及び解説から、いくつかの災害史を紹介するとともに、同様の趣旨を持った資料を公開しています。
参考文献:国立歴史民族館,ドキュメント災害史図録1703-2003
著者・所蔵: | 今村文彦(東北大学 災害制御研究センター) |
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解説: | 解説:国内での津波の歴史にふれると共に、1771年に発生した明和地震津波をコンピュータグラフィックにより再現しました。 |
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著者・所蔵: | 田中哮義(京都大学防災研究所巨大災害研究センター) |
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解説: | 解説:1847年、現在の長野市付近を震源とした「善光寺地震」では稲荷山宿で発生、延焼した火災をコンピュータグラフィックにより再現しました。 |
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